企画をふりかえる(こちらは転載しないでね)

【※企画主催者さまへ:このページは転載しないでください】

 

 企画参加させて頂き、ありがとうございました。


 まさかの5000字オーバー、本当に申し訳ない……。


 このページでは、投稿した本文や企画の振り返りとして、創作の流れをツラツラと述べたいと思います。

 まあ、言い訳というかなんというか、リレー小説という特殊な企画に初めて参加するという方(私もそうですけど)もいると思いますので、創作の一助に少しでもなればいいかな、と思った次第でございます。

 書きやすさを重視するが為に、すこし偉そうな文体が混ざるかもしれませんが、どうかご容赦下さい。


 ◇


 まず設定と、前回までの各話の要点を整理。


◆設定

 ・主人公……京極 恭吾(きょうごく きょうご)

  基本スペック 黒髪 身長167cm 性格はなげやり


 ・ヒロイン…斎藤 沙都(さいとう さと)

  基本スペック 黒髪 身長157cm 性格はおっとり スリーサイズ 92-63-88


 ・二人は同じ私立高校である春日井市にある【桔梗高等学校】に通っている。

 ・二人がぶつかるまではお互いを知らない。


 ・舞台…名古屋郊外の春日井市


◆プロローグ

 ・春の出来事

 ・私立の中高一貫校

 ・ぼっちの主人公(表現)

 ・学校までの道程、曲がり角で彼女(斎藤 沙都)とぶつかる。

 ・ヒキ(ラスト)これが俺と斎藤 沙都との出会いであった。

 ※同じ高校に通っているが初対面、春と言っているから二人は入学したて?


◆第1話

 ・斎藤沙都はツインテールをしている。

 ・ぼっち(表現)

 ・遅刻を避けるために、気を失った彼女を残して学校に向かう。

 ・一時間目、二時間目、三時間目と時間が過ぎていく

  (この時点で時刻は午前11時前後?)

 ・すごい形相の彼女が現れる(言動、行動が設定のおっとりとはかけ離れている?)

 ・主人公とヒロインは同じクラス

 ※初対面なのに同じクラスという事は、二人は入学した直後?

 ・人気のない屋上に連れていかれる(首根っこを掴まれて)

 ・ヒキ(ラスト)こんな面倒な事になるんだったら……略

  (屋上に連れていかれた時点で次へ)


◆第2話

 ・怒る彼女と屋上にいる。

 ・ぼっち(表現)

 ・彼女が手を離した瞬間、お転婆な娘から清楚な雰囲気へと変わる。

 ・微笑んでいる。それを主人公は美しいと感じている。

 ・「人殺し」(重要そう)

 ・主人公は流れる時間に身を任せている(投げやり、受け身な性格の表現?)

 ・主人公は重ねて、彼女を美しいと思っている。

 ・朝日が彼女を照らす。(?前話との時間の違い)

 ・炎の空(空が赤いという事?)

 ・間に合わなかったと彼女が沈んだ顔で言う。

 ・空から人間が落ちてくる。(屋上にいるのだからそれよりも高い位置?高空?)

 ・同じクラスの生徒や先生の姿が見える。(さっきまで授業をしていた筈。瞬間移動?)

 ・下に茜の海(人間が落ちて潰れた表現)

 ・ウィーンと下で機械音がする。(?)

 ・バンという破裂音(?)

 ・人の落ちる流れは滝のよう。

 ・主人公と彼女がぶつかった事で起きた現象

 ・主人公の責任は重い(人殺し、落ちてくる人の事?)

 ・彼女がお転婆な姿に戻り、主人公の手を引いてフェンスの一角に飛び込む。

  (人が一人入れそうなくらいの穴)

 ・「一回、死ななくちゃ」という彼女の台詞(死に戻り設定?)

 ・ヒキ(ラスト)、これが彼女との出会いであり、初めての『人殺し』である。


◆第3話

 ・屋上から落ちる主人公。上は青く下は赤い(青は空、赤は血の比喩表現)

 ・新たなる世界へと落ちる(死に戻りの開始)

 ・彼女とぶつかった時点に戻る(既視感はあるが思い出せない)

 ・ぼっち(表現)

 ・遅刻を避けるため、彼女を置いて走り去る(二回目)

 ・一度目の世界のフラッシュバック(記憶の残滓みたいなものが残っている?)

 ・「あなたですよね~」と目の前に現れる彼女。(口調が変わっている)

 ・主人公はなぜか彼女に逆らえない。水の流れのように。

 ・目立ちたくない筈なのに彼女への意識がそれを上回る

  ※この状況で主人公は、みんなに注目されている。目立ってしまっている。

   『目立ちたくない』と常に考えている主人公なら、目の前の斎藤さんより

    周りの視線の方が気になるはず、しかし、周りに意識を向けられないほ

    ど、彼女を意識させられている。


 ・屋上に着く。

 ・ヒキ(ラスト)俺の本能がもうすぐ川が終わることを感じ取っていた。

  ※水、川、川の終わり(滝)がそれぞれ 俺、彼女、屋上の比喩表現


◆全体の流れ

 ・彼女とぶつかった事で、人間が空から落ちてくるという大惨事が引き起こされた

 ・屋上から飛び降りる事で主人公と彼女は死に、ぶつかった時点へと戻された(死に戻り・ループ)

 



 要点をまとめ終わり、この時点で大まかに自分の書きたい事を思い浮かべる。

 これまで、「ぼっち」というワードが続いてきたので、ならばと、直接「ぼっち」という言葉を使わず行動の描写だけで伝わるようにしようかなあ。というのが一つ。

 彼女を見捨てた事をそのままサラリと流すのはなんだかなあ、という気がしたので主人公に謝らせる、というのが一つ。

 「人が落ちてくる」「死に戻り」という大きな設定が生まれているので、それをそのままにせずに、ある程度読者が納得できるような説明回が必要かなあ、というのが一つ。


 次に、愛知県春日井市をグーグルマップで調べてみる。

 航空写真を見て、市の中心は建物が密集していて、少し外れれば畑が広がっている感じかなあ、となんとなく予想。

 学校がどの辺にあるか考えてみる。大きな霊園を見つけたので、その辺りに設定。ただし、これからの幅を考えて決まった土地名称は避ける事にする。


 彼女とぶつかった結果、人が落ちてくるという現象、死に戻りの設定を考える。


 心理的説得力を持たせる時に便利な◯◯理論や思考実験。それっぽくなる気がするので色々探す。

 理論の中身よりも名前のインパクト重視。(あくまでも心理的な説得。詳細は詰めない。長くなるから)

 「カオス理論」「トロリー問題」「ラプラスの魔物」を登場させる事に決めたけれど正直解説するのは難しいので主人公は何も知らない設定にする。

 わかりやすいアイテムを登場させたくて、不思議の国のアリスに出てくる、物語の導き手としての「白ウサギ」と「バタフライエフェクトの流れを修正する者」を組み合わせ、「懐中時計」を斎藤 沙都に持たせた。

 ついでに、彼女の性格がコロコロ変わる事にも言及。


 人が落ちてくる現象を「世界が壊れる」事と考え、死に戻りとは「壊れた流れを修正する為に大きな分岐点に戻る事」と設定する。ここでわかりやすくする為のドミノ倒しの話を考えた。本当にわかりやすいかは不明。


 ヒキ(ラスト)をどこに持ってくるか考える。

 1話は屋上に着いた所。

 2話は屋上から落ちた所。

 3話は屋上に着いた所。


 ここで屋上から落ちる所、またはその手前にラストを設定すると話があまりにも進まない気がしたので、屋上から落ちて、彼女を助け起こした時点までもってくる事に決定。ここでまた彼女を置いて走り去ったら同じ展開になるので、主人公にはなにがなんでも彼女を起こしてもらうことにした。


 プロットを作る。

 主人公の内面描写や比喩表現が続いているので、かっちり地盤を固める為に前半は情景描写に文章を割く事にする。とはいっても描写は苦手なので四苦八苦。

 後半は説明が続く。なんとか、なんとか伝わってくれーと念じながら構成を練る。


 書く。

 序盤である程度時間や場所(春日井市)を書く。読者が上手くイメージしてくれたらいいけど……。不安と戦いながらとにかく書く。

 後半は怒涛の展開なので、情景描写を薄め、彼女の行動や説明に全力を注ぐ。

 繋がりを意識してチラリチラリと前回までに使われたワードをちらつかせる。

 特に3話のフラッシュバックには要注意。(とはいっても作中に2回しか登場させる事が出来なかったけど)


 推敲、まとめ。

 拾えなかった伏線も多々あるけど(ウィーンという機械とか)

 とりあえず、広がった設定に一応の理由付けをしたつもりです。

 その設定を作った作者さんの意図とは違うかもしれないけれど、私なりの解釈、解釈の違いがリレー企画の醍醐味と捉えて勘弁してもらいたい。

 【】で囲んだ特殊ワードは、仕方なく、仕方なくなんだよー。(トポロジーを登場させたのは完全に趣味だけど)

 できれば続きの人に使って欲しいけれど、高望みはしない。すっぱり切り捨ててくれてもいい。


 文章が長くなってしまったのは本当に申し訳ない。

 理想は3000文字くらいだったのだけれど、文字数上限が無いことに甘えてどうしても削れなかった。


 さて、こんな感じで振り返ってみた。やっぱ言い訳じみているかも。えへ。

 初めてのリレー企画挑戦ということもあり、ここ最近で一番力を注いだかもしれない。

 企画成功を祈って、これからも全力で見守りたいと思います。

 次の方、お手数をかけますがよろしくお願いします! 

 ありがとうございました。

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曲がり角で美少女にぶつかってから始まる物語 甲乙 丙 @kouotuhei

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