第8話 その他

 発売一ヶ月前で書籍化作業は実質的に完了。そこからは編集者側の作業がメインとなります。

 印刷会社に原稿が渡され印刷、製本。そして書店へ配送。各書店との交渉や宣伝……などしているようです。

 書籍化打診から発刊まで6ヶ月ですが、書き手の作業は実質5ヶ月です。

 なんにせよ、一冊の本が出来るまでに本当に多くの方が関わってくれます。書籍の後書きでしか感謝を伝えられず申し訳なく思います。

 あとは気付いた点や、出来事など。


1.契約書

 校正完了あたりで契約書の取り交わしを行います。

 それが意味がする事は……つまりそこまで、全部口約束での作業ということ!

 だから、「書籍化中止になったらどうしよう」とか思ったり思わなかったり。

 なんにせよ、私の仕事では先に契約を取り交わす事が普通であったので、ここが一番戸惑いが大きかった部分。


2.SS

 書籍出版にあたりSSを書くことに。

 ショートショート? ショートストーリー? どっちでしょうか。なんにせよ、K氏より、「書く書かないは自由だから」とのことでした。

 でも買ってくれる方に何か少しでもお礼をしたいので、むしろ書かせて下さいといった気持ちで書かせて貰いました。

 校正作業と前後するぐらいのタイミングでした。書籍化作業をしつつ、WEB投稿とSSを書く! ここで助かったのは、四季童子さんの描いてくれた神楽のイラスト。あの可愛さにインスピレーションを頂きました。


3.あとがき

 書籍の全体ページ数によって後書きページ数が決まるそうでして、今回は2ページを頂きました。

 こちらも校正作業を行っている頃に書くのですが、書籍化作業をしつつ、WEB投稿とSSを書きつつ、後書きを書く……しかも、この後書きが実は一番悩んだ部分であります。

 好きに書いて良いので、それだけに迷ってしまう。

 書いては消しての繰り返し。結局、提出期限ぎりぎりまで直すことに。


4.まとめ

 初めての作業は何事もそうでしょうが『不安』を伴います。

 それは、『分からないことが不安』になるわけです。スケジュールの先が見えない、何をするか分からない。そんな些細な事が積み重なり不安になってしまう。


 私がその不安と無縁でいられたのは、全て担当編集者であるK氏のおかげ。 

 多忙にもかかわらず小まめに連絡をくれて、情報共有は常にきっちり。質問や相談に対し、出来る出来ない良い悪いをすぐ返事してくれます。他にも私の仕事状況やネット環境で生じた問題にも、解決の糸口を見つけてくれました。

 おかげで「安心して書籍化作業が出来た」と感じています。


 以上が、「デーモンルーラー」の書籍化体験でした。とりとめない内容でしたが、少しでも誰かの参考になれたら幸いです。

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書籍化体験記 一冊の本ができるまで(デーモンルーラー) 一江左かさね @2emon

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