それは、芽吹く時を待っていた。

 幼き日の過ちによって、不死となってしまった主人公の物語。主人公は水を操る能力を待ち、その幼馴染は土を操る能力を持っていた。二人はとても良好な関係を維持していた。そして、それがずっと続くと思っていた。
 ところが、幼馴染は老いて死んでしまった。残された主人公はその悲しみを埋めるかのように研究に没頭する。そんな中、主人公は夢を見る。それは啓示に近かった。
 幼き日に幼馴染が壺に植えていた花々。それは今、空になっている……はずだった。主人公は空の壺の中に手を伸ばす。そこにあったのは――?
小さな贈り物が読者と主人公の胸を熱くする、感動作。
 是非、ご一読ください。