飲んだ帰りに玄関先で出会う幼子。聞き出せたのは「わたる」の一語。少年の黒い瞳の奥に広がる世界に気づいた次の瞬間、二人は天翔ける巨鳥の双翼に乗り美しく広大な大地を見下ろしていた。幾度も訪れるわたるの瞳界の謎と、徐々に明らかになる二人の使命にわくわくし、結末の大きな感動へノンストップで導かれた。また、演劇部時代の先輩りえりーと会社の先輩くろなのコロコロと主導権が替わるやりとりも非常に軽快で楽しかった。
この作品が文学であるのか哲学であるのか、それは受け取り手によって解釈のわかれる部分だろう。黒い穴に落ちるという行為は、誰の人生にも起こりえる出来事でありながら、同時に人間の心の在り様を表現している…続きを読む
失踪した大富豪を捜す探偵の黒田は唯一の手がかりである一羽の燕、わたるを追ううちに謎の黒い穴に幾度となく遭遇する。探偵事務所のバイト、りえりーは黒田を唸らせる至高のお茶請けを求め、東奔西走する。り…続きを読む
異世界の王国『ショタ』。国の支配者、天才児わたる。彼は国土に出没する不思議な穴をふさぐよう、黒田に指示する。しかし、黒田は実は革命派のリーダーで、わたるを失脚させようとしていて……。それに気づい…続きを読む
わたる、りえりーにバブみを感じてオギャりっ放し!りえりーも、ショタにも限度があるでしょ。2才だよ?黒田は「りえりー君、黒穴だよ?」ってセクハラ必至。異世界じゃなきゃ法的にヤバすぎ!黒穴を…続きを読む
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