これまでの異世界ものと全く違う衝撃

【ネタバレ、長文注意】
この話は、異世界ものだがこれまでのハーレムや超能力などの要素はなく
、愛がテーマである。
最初は基本的に日常パートが続く。主人公であり働きながら子育てもするりえりーとその息子のわたる、厳しくも優しい黒田を含む様々な人が出てくる。 しかし、その中にりえりーには夫がいたことを匂わせる発言など節々に不穏な発言がひっそりと含まれているのが中々憎い演出だ。
その後りえりーが会社からの帰り道に黒い穴に落ち、異世界に着いてから、物語は進み始める。
りえりーの夫との再会、黒田と夫とりえりーの恋など様々な出来事があるが省略する。 二年前に夫がこの穴に落ちていたことからこの穴を生み出したのはわたるであることを推理するシーンなどは、伏線を踏まえていて驚き、興奮した。
また、この本にはよく鳥(鳩であると推測できる)が出る。
鳩が出るときは、ほぼ必ず恋にまつわる出来事が起きるとかである。
鳩を愛の象徴、平和として考え、愛を具現化しようとした作者の考えに脱帽した。
とても面白い小説を読めた。
また、伏線を全て分かった状態でもう一回読むことをお勧めする。

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