15センチの使い方が非常にうまいと感じる作品。どうしても15cmという長さの説明に終始しがちな作品が多いなか、この作品では15センチというもの自体には大きな意味を与えず、距離という概念を金銭という物質的なものへの変換をし、さらにその変換は主人公の運命に直結するというロジックがまた面白い。徐々にすり減って行く主人公の精神も物語の構成とマッチしていてハラハラします。個人的には女の子のキャラクターがもう少し際立てば更に良いと思いました。楽しませてもらいました。