千字程度の怪談が250作以上も投稿されているのに、いまのところ、マンネリズムに陥っていない。私も短編を書く身なので実に恐ろしい話である。
しかし、すごいのはそれだけではない。
個人的には、200話以降に好みの作品が多く、作品の質が向上しつづけているように見える。
262話まで読んで、いちばん完成度、クオリティーが高いと評価しているのは、最新話のNo.262である。実に無駄がない。怪談のお手本である。
春夏秋冬、怪談を読むのは楽しいが、やはり、夏の眠れぬ夜に読むのが一番であろう。
ぜひ、ご一読あれ。
これからの時季に打ってつけの怪談集である。