自己責任で読んでください……

本作をレビューするかどうか、私は迷った。
そもそも、これを人にすすめて良いものか、と悩みもした。



怖い。
あまりにも。
現実とは、そこまでに非科学が及ぶものなのか?
怖い……怖すぎる……



“彼”がなにを言おうとしていたのか?

作者の前田薫氏は今でも、それを知りたいと語っていた。だが、読み手の立場からすると、知るのもまた怖い。“なんらかの境界線”を踏みこえてしまいそうな気がするからだ。

本作は三章仕立て。終章にとっておきの恐怖が待ちかまえる。読者の全身を凍りつかせるものだ。ページをめくった途端に“読まなきゃよかった”と後悔することになるだろう。心臓の弱い人は注意していただきたい。


そして……最後の前田氏の問いかけに答えられる人がいるのだろうか? 私は知らない……


 
 

その他のおすすめレビュー

さよなら本塁打さんの他のおすすめレビュー30