ポップなあらすじに反して、結構シリアス面が強い物語です。
生まれながらの性を否定され育てられた、どこか危ういジュリア(本名ユリウス)。「若い女」ということで、まず最初に「結婚」を考えるも断られ、就職のアテもなく、微妙に行き詰ってしまったアレクシアは、不器用だけれどやさしく危ういユリウスに惹かれながらも、身分差で苦しみます。
立場も性格も正反対だけれど、文化的な性や身分に振り回される二人。ゆえに、読んでいる最中には、ユリウスとアレクシアが結ばれてほしいと切実に思います。読んでいて本当に愛おしくなります。
――と、カッコつけるのはこのへんにして。
もう、「きゃー!!」って叫びたいぐらいに、甘酸っぱいです! ページをめくるたびに「きゃー!!」です! 特に第四章が最高に「きゃー!!」です!! (「きゃー!!」しか言ってない!)
シリアスといいつつも、登場人物のコメディ感が物語を明るい方向へ導きます。特に、二人の最大の理解者して保育士・ウィリアムはこの物語で一番働いたと思われます。彼の番外編もすばらしいですよ!
最後は、ほうっとした息とともに、「幸せになれてよかった!」と思えるでしょう。きっと続編を読みたくなるはずです!
これは読み始めると止まりません。
いや期待と違う路線ではあったのですが、面白くて。
意識が飛びながら読んだりレスしたりしていたので、
レスが何だか良く分からないことになっていました。
全部読んでいただいたようで・・すみませんでした。
非常に読みやすい上に止められないシロモノなので、
うかつに手を出してはいけません。
いつもは区切りまで一通り読んだらレスをして終了、
レスが多い時には絞ったりまとめたりするのですが。
ジャンル違いだから一つ読んだら止めようを何度も
繰り返した結果・・最後まで読んで寝落ち(気絶)。
面白かった です
かゆい うま
・・・
あ、うろ覚えの例の現象は今は不良用?みたいです
『闘気と威圧感により体を巨大に・別人に見せる』
『これは不良共の間では もはや常識であるが―』
昔は超人でさえ体のサイズが大きく見える「だけ」
だったのに、今や性別?位は変わって見えるらしい
※要・闘気
要約、今北産業:
大物は大きく見える=彼女が大きく見えるのは錯覚
なお今時の若いモンは人相や性別も変わるそうです
闘気で。
マジレスするとジロジロ見るには恐れ多いだけだよ
あと工夫してるよ
錯視で。
勇壮な叙事小説、所謂、貴種流離譚―でも、本当は優しく不器用な王子様とお姫様の物語。
本当に可愛くて素敵なお姫様と傲慢だけど実は優しい王子様の、少しじれったい恋物語。
…なのですが、番外編がっ!番外編がカッコよすぎるのです!!
番外編は後日譚が描かれているのですが、それが皆カッコイイ!
皆カッコイイのですが、中でもウィリアム!ウィリアムがカッコよすぎるのです!!
って感嘆符連発していますが、それくらいカッコイイのです!
以下、少しウィリアムに関してのネタバレがあります。気になる方は読まないでくださいませ。
『ルクトニア一の色男』で『ユリウスの死刑執行人』―――二つ名だけでもカッコよさ全開ですが、それだけでは到底彼のカッコよさは語り切れません。
容姿も大事、強さも忠誠心も大事な要素ですが、一番大事なのはそう、中身です。
このお話の作者様はとても丁寧に人物を描かれるのですが、ウィリアムも例にもれず素晴らしい。内面が男前なのです。
本編ではさほど活躍を描かれていないのですがその分、ギャップが半端ないのです。
番外編のユリウスのエピソードでも、彼を喰う活躍ぶりです。ユリウス編では、外からみたカッコよさを描かれていて、ウィリアム編ではウィリアム視点で描かれています。二度おいしいですね。
なんかもう、番外編なのがもったいなく、いっそのことウィリアムが主人公のスピンオフ作品で長編が読みたいくらいカッコイイのです。
レビュー時点ではまだ完結していないので、更新が楽しみで仕方ありません。
末筆ながら、作者様、本当にありがとうございます。今後とも更新、とても楽しみにしています。
長文失礼しました。