フランクに会話をしてくれる美術品と学芸員のドタバタ美術館物語!

あまりにも面白くて、上手いおススメレビューがずっと書けず、
むしろ読んで、面白いから! しか言えない自分が悔しかったのですが、意を決してレビューします。

この作品の魅力を語るとたぶん一晩でも二晩でも語れてしまうミュージアムフリークであり、ミュージアム小説も書いている私から見ても『魂宿る美術館』は本当に面白い!

それぞれ短編で構成されていて、主要な美術品は実在の作品をモチーフにしていますが、そのキャラクターの料理方法が秀逸で毎回笑ったり、こうきたか! と楽しませていただいています。

もちろん、知らなくても楽しめると思うのですが、大体教科書に載っている作品が主なので、誰もが一度くらい聞いたことのある作品ばかりかと思います。

どーしてこの美術品からこのキャラクターが出来上がったのか、毎度作者の想像力とサービス精神に本当に拍手を送りたい。

きっとあなたもお気に入りの美術品と出会えるはず!

ちなみに私の一押し美術品は「8-1 レプリカが物申すそうです」に登場する「定宣」です。レプリカと複製の違いなどもさりげなく描かれているのがニクイですね。

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