これが世界の構造、いや姿と言うべきか

芸術家のじいさんと猫の交流に始まり、知恵の輪を紐解くように世界の姿を眺めてゆく。オモテウラを巡るようなジェットコースターに乗っているうちに、いつの間にか様々な次元を巡り、最後にはそれが人間なのだ、と優しく諭してくれるようなお話です。
そして無限にループする世界であることを自然に受け入れることが出来ます。

柔らかく読み心地のよい文体で、どのキャラクターも特徴的で面白い。
「ゼロ三部作」の一作目である本作に続き、残りの二作も読みたいと思います。

因みに芸術家の二人のじいさんが素敵で、友達になりたいです。