IF 入れ替わり事変
(ゲーマー視点)
朝日が差し込む とある休日。
『ん…。 』
少年は少しいつもと違うで感覚で目が覚めた。朝は弱い訳では無いが 少しいつもよりも体が軽い…と言うより なんか見たことのない部屋に……………。
バッとベットからはね起きる。
え?いやまて、ベット??!
ちょ、ちょっと待ってほしい。僕はお母さんと二人で暮らしていて 和室で寝るのはいつも布団だ。それなのにこの部屋は ベットがあって、タンスがあって、机もあって、パソコンもあって、まるで………。
僕は急いで周りを見渡す。そして机の上に置いてある鏡を見て 驚気の声を上げた。
『さ、佐々木さん??!』
ーーーーーーーーーーーーーー
「………やっぱり そっちには玖珂くんがいるんだ…」
突然鳴った電話に出た先には僕の声。聞けばやっぱり中身は佐々木さんがいるようだった。
『…てことは、二人の中身が入れ替わってるってこと…?』
半信半疑で尋ねれば「そうだね。」と落ち着いた僕の声が返ってくる。
「そうだねって…!」
『慌てても仕方ないから。落ち着いて。』
と冷静に返ってくる。そればかりか
「とりあえずは戻る見込みを探すにあたって僕は……んー、でも……あ、それよりもそっちは…? 一人暮らしだから 困りそうなことない??大丈夫??」
自分だって意味のわからない状況に置かれているはずなのに、僕を気遣ってくれる雰囲気や言動。
同級生のようなやり取りをしていた相手がちゃんとした年上だったということを思い知らされる。
『……そうだよね。慌ててちゃダメだ。』
「玖珂くん…?」
自分を落ち着けるためのつぶやきが聞こえてしまったようで 心配そうに声をかけてくれる 僕の声の佐々木さん。
心配ばっかりかけてられない。僕はじわっときた涙を拭きながら安心してもらえるように返事を返す。
『うん。大丈夫。家事全般 お母さんと一緒にある程度やってたから。』
「そっか。それじゃあ荷物纏めてこれから行くから。」
………………え?
『い、いま、な、なんて…??』
「だから。今からそっち行くから。」
『な、なんで、き…』
「いやだって。配信できないし。」
えぇえ?!内心ではかなり驚く。
『あ、そこなんだ。』
「それに…
やっぱ。一人じゃ不安だから。僕が。」
そう言って彼は 「準備するね。 」と言い通話を切った。
残された僕は ただ呆然となれない姿でなれない部屋に残された。
こうして 佐々木さんと僕の入れ替わり生活が幕を開ける。
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(IF 続く?)
役者人狼 〜if 短編集〜 @yukisiro_kei
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