『ご主人』と『ボク』の狭間で揺れる、ピュアなオタクの恋心

自他共に認めるれっきとしたオタク──と言うほどには開き直ることができない、アニメが好きでメイドカフェにも足繁く通う主人公・樹。
彼はメイドカフェで働く『まるちぃ』に恋をしてしまったのですが、ある時「素」のまるちぃと会い、彼女がメイドカフェを辞めてしまうことを知ります。
彼女を必死で引き留めようとする樹ですが、まるちぃ……いえ、素の女子高生まどかから見れば、彼はキモいオタクそのもの。
もはや『ご主人様』ではなくなった彼は彼女からひどい扱いを受けて傷つきます。

けれども、真性オタクの友人からとある噂を聞き、自分のとった態度を反省して謝罪に来たまどかに、彼は『ご主人様』として『まるちぃ』の復帰を促すべく彼女を傷つけた存在に立ち向かうことを宣言します。

勇気を奮い起こした彼に奇跡は起こるのか。
『ご主人様』『まるちぃ』として再びメイドカフェで再会することはできるのか。
そして、『ボク』としての気持ちに目覚めた樹の思いはまどかに届くのか。

今どきらしい純情物語が読み手に与える読後感は、「青春っていいな」「一途な恋っていいな」という、いつの時代にも感じることができる甘酸っぱい爽やかさに溢れています。
オタク少年のピュアな恋をぜひ応援してあげてください(^^)

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