概要
珈琲みたいに苦い、先生への片想い。私と、先生と、珈琲の話。
電車のなかで無防備に眠る先生の寝顔を見てから、先生が気になって仕方がない――。
私と、先生と、珈琲の話。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!大人に変わる一歩手前で、少女は苦い恋を知る。
顔を見るだけでドキドキするのが第一歩。
存在にウキウキするのが、二歩目。
そして、なんとか接触の機会を持とうと、近い場所をウロウロするようになる。
傍にいる時間が増えればそれだけ、見たことのない表情や、こだわりを知ることがある。
そして恋が深くなる。
そんな、どこにでもありそうな恋の過程が、さらりと書かれた一杯がこちら。
私も甘党なんだ、珈琲は好きじゃない。でも、先生の珈琲談義は楽しそうだ。授業もきっと、面白いに違いない。
そんなよくできた『先生』と千晶ちゃんの距離がどうなるのか。今、心地よい後味を楽しんでいる。ごちそうさまでした。