雨頻り止むに止まれぬ恋心 紫陽花成して永久に結ばん

一世紀前の戦争真っ只中、雨を厭う妹に、兄が教えた雨の素晴らしさ。

今の時代よりも世間体が重要とされた時代に、淡い恋心を抱いてしまった兄妹のお話。

タイトルとあらすじから既に惹き付けられ、雨振り頻る情景とともにどこか文章そのものからもしっとりとした質感を感じる……まさしく名作だなと思いました。

紫陽花の花言葉は『辛抱強い愛情』『家族としての結び付き』。まさしく二人の関係そのものです。

『頻り』と降る雨と、兄弟としての『仕切り』。
『止まない』雨と、兄妹の恋心。
そんな思いを込めて下手くそなりに歌ってみました。普段やらないことをやらせてしまうほどに素晴らしかったです。

ぜひ他の方にも読んでいただきたいです。

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