僕だけの天使。私だけの空。

童話『醜いアヒルの子』の天使版のようなメルヘンストーリー。

白く美しい翼が象徴的な有翼種族の中でただ一人灰色の翼を持って生まれてしまった飛べない天使、シルフ。

地上に捨てられた彼女を保護したのは、医者の卵の優しい青年、クリス。

童話では、醜い灰色のアヒルは誰よりも美しい白鳥となって空へ飛び立ちますが、シルフは──?

白い羽じゃなくたって、天使になれる。
飛べなくたって自分だけの空を掴むことはできる。

純粋でまっすぐな思いが彼女の翼を輝かせる、温かな読後感のお話です。

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