精神文学っていうジャンルがあれば、こういうのを言うんじゃないかなと。

詩集の中には暗いもの明るいもの何方もあるのですが、何方の物語にもオチのないものが多く、それが逆に読者にとっては考えるという作業の楽しさを与えてくれる。明るめのお話であっても、どこか暗い影が差し、闇の中からの誰にも届かない、でもだれかに届いて欲しいという願望が読み取れて切なくなります。これが長文だと間違いなく純文学なのですが、短文なので(短文でも純文学は沢山あるが)精神文学とでも呼ぶべきなのでしょうか。
一度読んでみて下さい。そして意見を交わしましょう。

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