これぞ青春!

 これは「誰かに校閲・しっかりとした(略」用の辛口レビュとなります。

 まず、いいですね。甘酸っぱくて。
 学生を過ぎるとこういう甘酸っぱさは恥ずかしくて描けなくなってくる。青春ストーリーとして十分な素養があります。

 ただ難点を言えば、リンの難聴がいきなりすぎることです。遺伝性難聴などだと症状は様々。聴神経腫瘍だと危険です。学校行ってる場合じゃありません。先天性難聴だと…(略)…と、難聴には様々種類があって徐々に音が欠落してくる、という設定を「読者が納得する」程度書き切るには少々字数的に無理がある。
 ストーリーを読ませるにしても、割とここは重要なのでしっかり調べて、無理がないかを見極めてください。

 この物語をさらに良くするには、最初から耳が聞こえないようにしてしまえば良いのでは? と思います。
 少々『聲の形』のような設定になってしまいますが、似ているだけでまったく別物ですので大丈夫です。
『聲の形』は短編で描ききっているので、この文字数内で十分納められるでしょう。

 氷の心、という設定もはじめから耳が聞こえなければ問題ありませんしね。
 その彼女に音を届けられるよう頑張る! という青春ストーリーだとさらにこの物語は面白くなると思います。

 少々辛口で申し訳ない。
 これからも、がんばってください!