寂れた田舎の片隅で少女が出会ったものとは……

 房総の海辺で少女が「ツンツン様」と呼ばれる何かと出会う話です。
 いえ、彼女が出会ったのは本当に「ツンツン様」だったのでしょうか。
 彼女が見た母は、影は、いったい何だったのでしょうか。
 都市(田舎町ですが)伝説のような、民間伝承のような、ちょっと不思議なお話でした。
 少女はいったいどうなってしまったのでしょう。何かに溶けて消えてしまったのでしょうか。
 ほんのり寒くなる読後感です。