幻の大陸をめざす天才科学者の物語

物語の主題は「脱獄」ですが、現在・過去・未来という複数の時間軸をまたにかけた壮大な冒険活劇。

主人公の輝男は大学で物理を専攻したけれど、厳密には科学者ではなく発明家。数々の業績を上げ、ノーベル賞を受賞しながらも現在はなぜか刑務所に入っている・・・・・・というところから物語は始まりますが、冒頭からグイグイ引き込まれます。

スケールが大きいことは序盤でうかがえますが、こんなに壮大な展開になるとは予想もしませんでした。そして終盤で提示される人類史上のいくつかの謎への答えも興味深い。3つの視点が複雑に絡みあう構成ながら物語の筋は分かりやすく、冒険要素やアクションシーンも満載で少年漫画のようなノリで楽しめます。

ぜひご一読あれ。

その他のおすすめレビュー

橋本圭以さんの他のおすすめレビュー305