戦国の世に舞う、美しき蝶達は愛を知り、愛に生きる。

 暴走族として荒れた日々を過ごす斎藤紗紅さんと、真面目に堅実な日々を過ごしながら、荒れている妹の紗紅さんのことを心痛している姉の美濃さん。

 二人は、とある事件に巻き込まれ戦国の世にタイムスリップしてしまう。

 そしてタイムスリップをした、その先で目にした者は、戦乱の世を生きる逞しき男達──。

 戦の鬼と呼ばれた、織田信長だった。


 戦国時代を舞台とした壮大な純愛物語は、斎藤姉妹のそれぞれの愛のかたちが、悩ましい思いが、幾度も交差していて拝読していて私自身も込み上げる思いがありました。

『愛する人のためなら、私は鬼にだってなってみせる』

 二人の揺るぎない覚悟を、貫き通す信念を目にしたとき、愛という感情はここまで人を強くし、行動する力を与えてくれるものなのだと、改めて強く感じ感動しました。

 本当に愛のちからは偉大ですね。


 定められた運命に抗うというのは、並大抵な気持ちでは出来ない。

 それでも、私は貴方と生きてゆきたい──。

 儚く切なく、そして、美しき純愛と感動の物語を貴方も是非、一度読んでみてはいかがでしょうか。

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