兄弟二人は少女に恋をする。残酷な運命を背負った少女に。

ゾンビを造りだした元凶の研究所に突入する、主人公の恵介と、その弟の秀介が所属する特殊部隊員たち。そこでカプセルに入れられた少女を発見し、救出します。
恵介と秀介は、“造られた”のだろうその少女と、心をかわしていくのです。

ストーリーはシリアスですが、リナと命名された少女が明るく無邪気でとても可愛いので、話が暗すぎるということはありません。
終盤、よりシリアスな展開になっていきますが、その頃にはもうリナに愛着がわいて、恵介と秀介とリナはどうなるのかと、そのシリアスなストーリーの先が気になってたまらなくなります。

戦闘モノって読むのが苦手なのですが、この作品の銃撃戦はなかなかにドキドキしました。そこもまた魅力的な部分ですね。

少し不器用にリナに愛情を注ぐ恵介と、まっすぐにリナに恋する秀介。
リナについてあることに気づいてしまった恵介。そのことを知らない秀介。
どちらも応援したくなるのですが果たして?

運命が、せつないです。

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