気象コンビが魅力的! 読みたかったライトノベル!

(1章最後まで読んだ感想です)
まずは『凄い』と溜息が出ました。
仕掛けがどうこう、伏線がどうこう、謎がどうこう、そういった小細工なしで『シッカリ読ませてくれる』面白い物語。

キャッチコピー等からハルヒとキョンの関係を良い意味でリスペクトしつつ独自のキャラクターを作り上げたのかも……と邪推させる程に素晴らしくキャラ立ちしている登場人物。

ヒロインの『あめあがりさん』については作中の描写も多く、行動的な所や、やや思考が真面目にずれている所や、本気でバカなのでは? と思わせる所や、凄く素敵な所等、作者様が愛しておられるキャラクターなのだと感じました。

一方、主人公はモノローグを紡ぐ関係上、若干おとなしめな設定を施されており、それがまたヒロインの魅力を底上げするドラッグとして機能しています。

そして最初に触れたシッカリ読ませてくれる物語という部分ですが、まさしく直球勝負の正道な面白さが満載です。
初めての長編と書かれてありましたが、そんな雰囲気は微塵もなく、とても素敵な構成&内容&文体で商業作品と比べても何ら遜色のない出来栄えです。

まさしく『読みたかったライトノベル』という言葉が脳裏に浮かぶほど面白い作品でした。

2章も絶対に読みたい。
2章以降で二人は(若しくは新キャラも混じえてかも)どんな活躍をしてくれるのか。そう考えるとワクワクします。

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あめあがりの空の下