特別企画

第38話 登場人物・用語まとめ

■登場人物



・ライゼン 61歳

最後の騎士団最高司令官、総長。

かつての軍事大国、ディアマント帝国で将官を務めていた。

大侵寇初期から魔族と戦い続けてきた人物。

勇者探索、および神樹の実探索にジンたちを派遣しつつも、反転攻勢を画策している。


・サクソン 50歳

アベローネ要塞にて最後の騎士団の兵員を束ねる将軍。

大侵寇以前はディアマント帝国と軍事衝突を繰り返してきたコランダム王国の軍閥貴族だった。

主戦派であり、使える戦力であれば真の勇者かどうかわからないムウの力であっても使うべきだと主張する。


・バージル 48歳

サクソン将軍の参謀を務める。

同じくコランダム王国出身。


・ガナハン 70歳

円十字教会枢機卿。

魔族による虐殺を逃れた数少ない教会上層部の生き残り。

本人は人のいいおじいさんといった風体。


・マイヨ 45歳

円十字教会伝承長。

勇者の伝説を現代に伝える職務を担う。

ガナハンと同じく教会上層部の生き残り。


・アンカレラ 72歳

円十字教会尼僧長。

勇者と魔王の血を引くムウの適性を調べる。

一見厳しい人物ながら、ムウたちの身を案じる。


・レイロウ 17歳

ヒスイ国の探女の血を引く巫女姫。

予知能力を持ち、神樹の実の存在を視る。

褐色の肌に美しい黒髪を持ち、非常に気位が高く、振る舞いは尊大。

円十字教会によってその正体を秘匿されており、鬱屈した生活を余儀なくされていた。

当初はムウのことをニセ勇者呼ばわりし、真の勇者を新たに降臨させるべきという考えを持っている。

ジンのことはお気に入りらしい。


・ビャクエン

白虎の姿をした聖獣。

猫のサイズに変身できる。

レイロウに付き従い、その身を守る。


・ジョウゼン 43歳

最後の騎士団教導長。

ヒスイ国出身の剣の達人で、高い教養の持ち主でもある。

ジンを鍛え、より高みに導く。


・マルバン

冥土王ザンド派の魔族で、港町レットラッシュを支配する。

強欲で利にさとく、エスメラルダ私掠船団と密かに通じて裏取引をしていた。

しかその事実を同じザンド派のフィリカーエに掴まれ、窮地に追い込まれる。


・グライフ 38歳

エスメラルダ私掠船団の船団長を務める隻眼の美丈夫。

高い見識を持ち、清濁併せ飲む懐の広い人物で、私掠船団の旗艦”天上の駿馬ソブリンスティード”号船長。

マルバンとの関係を断ち切り、ジンたちを海路カルセドニア王国へと送り届ける任を果たす。


・ゴンズ 30歳

グライフの副官。

無口な巨漢。


・ヨシュア 

港町レットラッシュでジンたちの窮地を救った謎の少年。

意味深な言葉を残し、姿を消す。

その正体とは……?


・アドン

直立するサメのような姿をした獣人種の魔族。

マルバンとは旧知の間柄で、ラストリーフ基地襲撃をそそのかされ、実行する。

恐るべき力を持ち、海の魔族を率いていたが、ムウとジンの力を前に敗れる。


・リオラ 32歳

グライフの副官。

海軍式の敬礼をしていることから、根っからの海賊ではなく海軍出身であるらしい。


・パイコーン 58歳

エスメラルダ私掠船団”流星ミーティア”号船長。

エスメラルダ諸公連合の軍人だったが、大侵寇により国を失い、海賊団と戦力をあわせ立ち向かうことを決めた人物。


・クラアメル 42歳

エスメラルダ私掠船団”銀の紐シルバーコード”号船長。

大海賊の娘に生まれ、本来であれば私掠船団を率いていてもおかしくない人物。


・ウォレス 23歳

ストーンアーム島から逃れてきた逃亡奴隷。

衰弱死寸前のところをムウに救われ、島の惨状を語る。


・ヌオバ

ストーンアーム島を守る武装アンデッドガレー船”餓狼丸”船長を務める魔族。

島の防備に自信を抱いていたが、グライフらによって敗れ去り死亡。


・”闇の蛇”ウーピール

七大魔公の一角、夜魔種を従える大物魔族。

人型の闇のような姿をしており、その顔は目も鼻もなく、ただ口だけが赤い切れ込みのように開いている。

アドンからの情報を受け、勇者の存在に興味を抱く。


・闇絹

ウーピール配下の夜魔種。

天上の駿馬ソブリンスティード”号に潜入し、ゴンズに取り憑いてスパイ活動を行う。


・”流血侯”バルドル

七大魔公の中でも最強と目される大物魔族。

生まれながらの支配者然としたカリスマ性を持つ。

ウーピールとは旧友であるらしく、勇者を討ち取ったものが領地を手に入れるという”ゲーム”を受け入れる。


・ロミア

バルドルの妹で、兄をも上回る残酷さで知られる姫将軍。

ウーピールに取り憑かれ、メッセンジャー役を果たす。



■地名


・港町レットラッシュ

魔族の支配を受けながらも、活発な経済活動が行われている街。

マルバンが取り仕切っていた。


・ラストリーフ基地

古代遺跡を改修した洋上の大灯台を中心に、はしけを無数につなげた人工島。

エスメラルダ私掠船団の本拠地。


・ストーンアーム島

”冥土王”ザンドの支配下にあった鉱山島。

恐るべき奴隷労働によって支えられていたが、ムウたちの活躍により解放される。


・アンジェリネ・ポイント

エスメラルダ私掠船団が使う合流地点。

ちょっとしたリゾート地のような風景である。


・影の館

一面漆黒の、ウーピールの居城。


・無限宮殿

バルドルの居城。

妖術によって縛られた人間の美女たちが生ける家具として据え置かれている。


・旧カルセドニア王国

七大魔公による争奪戦が繰り広げられる土地。

そこに神樹の実が眠っているというが……。


■用語


・楽園

霊帝アルマキアが創造した世界。

世が乱れたため、地上界と魔界とに分かたれる。


・神樹

霊帝アルマキアが創造した最初の樹。

人間及び魔族に知恵を授けた。

世界が地上と魔界に分かたれた時にほとんどが失われてしまったが、わずかに残された枝葉がヒスイの地に根付いたという。


・探女

ヒスイ国の指導者に霊的な助言を与える異能者の血族。

神樹によって霊感を得ていたとされるが、大侵寇の際に虐殺される。


・神樹の実

失われた神樹の最後の断片。

レイロウの予知によって旧カルセドニアの地に眠っていることが判明する。


・勇者降臨の儀式

円十字教会上層部が虐殺されたことで詳細が失われ、行うことができなくなった。

神樹の実を手に入れれば、そこから知恵を授かることで再び儀式が行えるようになるという。

勇者と魔王の血を引くムウは勇者としては不安定すぎるため、新たなる真の勇者を降臨させようという計画である。

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勇者ムウと最後の騎士団 ミノ @mino_ky

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