機械の神話1D6+1

作者 ミノ

78

34人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★ Very Good!!

人類が滅びた世界で生産され続けるロボット。主人公のロボットは生き残った人類を求めて旅に出る…主人公のロボットは好奇心旺盛で人間より人間臭い。読んでいて楽しい作品でした。

(過去にブックマークしていた小説を読み返していたら出てきたのでレビューを書かせていただきました。)

★★★ Excellent!!!

 死とは無くなることで、後に残るものは何もない。
 とはいいながら残るものもある。それが記憶であり、記録である。
 (ONE PEACEの有名な台詞を引用してもいいが、まあ、やめておこう)

 そういう訳で、キューブ君の存在は、人間を不死にするものなのではないかと思う。つまり、これは、希望の物語だと思う。

 ラストシーンを脳裏に描くと、ほんと最高なんで、みんなでやりましょう。

★★ Very Good!!

 人類は全滅しました。
 人間の居ない地球に生まれた人類の感性を持ったこのロボットは新人類とでも言うべき存在かもしれません。
 ひたすらに美しい情景描写が心に残る良い作品でした。
 
 常に背景で小粋で穏やかなメロディの流れるポストアポカリプスはぜひ休日の朝にコーヒーでも飲みながらお読み下さい。

★★ Very Good!!

人類が滅びた後の世界で人類を探している自動機械についての掌編。普通、こういった自動機械の行動は悲劇として描かれることが多いけれど、この作品では必ずしもそうではない。「キューブ」は、確かに自分の目的の無為さを自覚している。けれど自身のユニークさを淡々と記すばかりで、無為さを嘆くことはしない。これが、人間のメタファーになっている。現代人は無為を生きている。死んで無になるまでただただ生きるしかない、遺伝子の運び屋でしかないことを自覚していて、その点で「キューブ」と大差ない。「キューブ」の人生には救いが与えられる。我々の人生にも救いがある。川辺に宿泊施設を作るべきである。

★★★ Excellent!!!

人間が滅んだあとの世界を旅し、人間を探し続ける機械の話。
数世代に渡って改良を続け、ついに人間らしさまで手に入れた機械の彼は、真摯に造物主たる人間を追い求める。
それはまるで起源を求める巡礼者のようでもあり……そこで見つけるのがそれかよw

角ばった姿に反する柔らかな語り口も魅力。
もう少しだけ彼と共に、機械だけになった世界を見て回りたかった気もする。