彼女のくれたチョコが、他の人のより大きかった

作者 吉敷眞実

75

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★★★ Excellent!!!

とある会社のとあるグループの上長である水谷さん。
会社行事の一環として、バレンタインデーに同じグループの氷室さんからチョコを貰っ……ん? これ他の社員達よりサイズ大きくない? メーカーも違う?……これ義理じゃないの? 本命、なの?
と、実はこっそり氷室さんが気になっていた水谷さんが、ホワイトデーにどんなお返しを贈るか悶々と悩んで答えを出す短編です。

私が推したいのは水谷さんの思考と行動、それによる結果です。
彼は「自分は特にイケメンでもない普通の男」という自己認識ですがイケメンです。外見ではなく内面がイケメン。それも無自覚イケメン。
確かに氷室さんのことを考えたり直接会話しているときも常に「これどう答えたらいいんだどれが正解だ」と内心結構頭の中で右往左往している(それはそれでとても和む)んですが、よしこれだ!と導き出した言葉と行動がそれはもうピンポイントでビシッと決まってるんですよ! ええそれはもうビシッと! これをイケメンと呼ばず何と言う! 氷室さんのみならず読者も陥落する格好良さ。
もっとも先程述べたように、水谷さん自身は自分の言動がどれだけの威力を発揮しているか自覚は一切ありません。その分直後のちょっと抜けた一言がギャップを生んでまた堪らないんですけどね。

チョコのように甘い『彼女のくれたチョコが、他の人のより大きかった』、是非ご一読ください。
氷室さん視点の『BLACK→WHITE』も必読です!

★★★ Excellent!!!

 この物語は、主人公が本命チョコかどうか、グルグルと思考を回すお話しなのです。
 が! この主人公、すごく「イケメン」なのですよ~ グッジョブ♬ ですよ~
 何のことか分からないですよね? それは……
 あ~ ネタバレしたい~
 でもですね、普通こういうお話の主人公て、ヘタレではないですか~
 本命かどうかで悩んで、ホワイトデーになっても「返さなくっちゃ! 返さなくっちゃ!」て思っているだけで、何も出来ないでいるではないですか?
 そこを女性の方が「もう、ウブね。仕方ないわ」的に助け船を差し出して、何とか解決。ハッピ~エンド~♬ ですよね?
 それが、この物語の主人公は、最後までヘタレなのですけれども「イケメン」なのですよ~ 素敵~♡
 面白かったです♬
 女性視点のもあるようですから、そちらも読ませて貰いますよ~
 

★★★ Excellent!!!

恋愛下手な水谷さんと、とってもかわいい氷室さん。

組み合わせとしてけして珍しいものではないけど、それを読みやすくときめくものにしてあって、どんどん先が読みたくなりました。


一話ごとの終わり方が素敵で、次はどうなるんだろう?と続きを知りたくなってしまう作品でした。

特に最終話の終わり方が、ほっこりするのに次を期待させるもので、きゅんとしました。

作中、水谷さんが度々自虐をしたり己を卑下したりするシーンがありますが、イケメンは見た目だけじゃない!!!
水谷さんは少女漫画に出てくるヒーロー並みの力を発揮してるよ!!!!

あまーい作品をご所望の方、是非読んでほしいです。

★★★ Excellent!!!

部下からもらったチョコが、周りに配られた義理チョコと比べて大きかった。上司だから? それとも本命? いや、そんなわけないっ。

自分に自信のない男性、水谷さんは、そのチョコをくれた部下の氷室さんが好き。
彼女の前では、「氷室さん可愛いなぁ」とか、ニヤニヤしてしまわないように無表情に接しています。

でも心の中では、そんなクールにはいられない。
ホワイトデーに向けて、義理か本命か、何を渡せばいいのかどう渡せばいいのか、とグルグル思考を巡らせる姿に、ニヤニヤが止まりません。

最終章の甘い盛り上がりは本当、素敵です。
甘い恋の物語が好きな方はぜひ。ほっこりしますよ。

★★★ Excellent!!!

主人公である男性が、バレンタインデーに好きな女の子からもらったチョコレートの意味を考え、真剣に向き合い、答えを出す。
そんな、誠実で温かい物語です。

自分自身を冴えない男、と自己評価している主人公。
彼は、恋に不慣れで不器用な男性かと思いきや…
考え抜いて彼女へ向けた行動や言葉は、どれも節度があり、配慮があり、とても素敵です。
こんな行動が取れて、しかも自然で、キザでない。この主人公は、もしかしたら最高に素敵な人では…?そんな気がしました。

お互いの、相手を思う真摯な気持ちを丁寧に描いた、素敵な物語です。

★★★ Excellent!!!

バレンタインデーに会社の女の子から渡されたチョコ。
思い違いだろうか、でも他の人のとは違う気がする。

彼はその理由を延々と考える。
それでも答えは見つからない。

男性視点で語られる本作は主人公の気持ちの浮き沈みをリアルに感じられて楽しい。きっと世の男性達もこんな風に悩んだり浮かれたりしてるんだろうなと。

すごくクールな印象の男性ももしかすると気になる女の子にはこんな風に一喜一憂してるんじゃないかと考えると頰が緩みます。

一人で考えを巡らせていたって答えなんか見つからない。だから、……。それができた人だけがその先を知ることができるのです。