dance with us forever

「ねえねえ、いいのかな? この子、舞踏会に来ちゃったよ?」

「うんうん、いいのかな? 奥様が病気で苦しんでるのに」

「でも踊りだしちゃったってことは、これでいいんだよね?」

「そうだね。だって踊りだしちゃったもんね。楽しそうに」


「ねえねえ、分かったよ! この子はきっと、あたし達を履いて踊るのが大好きなんだよ!」

「うんうん、分かったね。何度怒られても、教会にもあたし達を履いて行っちゃうくらいだものね」

「だからさ、ずっとこうしといてあげようよ! ずっとずっとずーっと一緒に踊ってあげよう!」

「そうだね。だってきっと踊ってたいんだもんね。楽しく」




「ねえねえ、楽しいね! この子と踊り続けるの!」

「うんうん、楽しいね。畑の上も、原っぱの中も、雨が降っても、日が照っても、夜も昼も、踊って踊って踊り続けるのはね」

「あれ、なんだか見覚えのあるおうちが見えてきたね」

「本当だ。中から大きな箱が運び出されてて、みんな黒い靴に黒い服で、みんな泣きながら歌ってる」

「あれ、この子も泣いてるよ?」

「本当だ。どうしたんだろうね。あたし達と踊れて楽しいはずなのに」




「ねえねえ、なんでだろうね? この子、急に軽くなったね」

「うんうん、軽くなったよね。なんだか上からあたし達に似た色のお水が流れてきてるし」

「ものすごくいっぱい流れてきてる。この子って好きなんだね、この色が。赤が」

「そうなんだろうね。それじゃあ、まだまだ踊ろうか」

「ね! この子が大切な人を捨ててまでしたかった踊りだもんね。ずっとずっと、ずーっと、ね」

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A Short Time Ago PURIN @PURIN1125

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