宇宙では「まーくん」と呼ぶ、無邪気な声がする

 キャッチコピーの「ぼくのおねえちゃんは女子中学生だ。観賞用の、女子中学生だ」という言葉に引き寄せられて、読んでみた。

 主人公「まーくん」と「お姉ちゃん」が楽しげに遊んでいながらも、いなくなってしまう悲しさ。
辺りを紅く染める彼岸花、どこか寂しげなひぐらしの声、風景が目に浮かんできます。
 自然ばかりではなく、無機質な部屋、無感情な男、SFも含まれており、淡々と混ざり合っている。
 
 独特な世界観で、切ない気持ちになります。

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