歌え──夢に向かって
- ★★★ Excellent!!!
幼い頃の記憶を失った主人公。彼女は絶望の中で、偶然ある歌を聞く。
その歌に激しく心を揺さぶられ、生きる希望をもらい、歌手を目指すことを決意して……。
という、王道的なストーリーではありますが、その内側には大きなパワーと純粋な想いが秘められています。
"人生は一度きり"だからこそ、大きな夢を追って、少女は歌います。
時には、友人との仲違いや、厳しい批評を貰うことも……。
それでも、"いつかこの涙が"輝きに変わることを信じて、歌うことが"好きだ。"という真っ直ぐな気持ちで、彼女は歌い続けるのです。
読者の背中を押し、"明日へ"向かう勇気を、逆境に立ち向かう強さを、この物語は教えてくれます。
文字が歌声となって、読者の胸に力強く響くような、そんな素敵な作品でした。
うん、"好きだ。"