懐かしい雰囲気のする上質なファンタジー

古き良き時代のTRPGリプレイでも読んでいるかのよう。
柔らかな文体と世界観とが非常にマッチしていて、読んでいてストレスを感じさせない。
また百合・BLなどの目を引くワードを駆使しながらも、やっていることはとてもまっとうな青春ドラマである。

しかし内容こそ好感が持てるが、きちんと物語が閉じられてないのが泣き所だ。せっかく素材が揃っているのだから仕上げないのは勿体無いと思う。

そう思わせてくれるほどには作者さまの力量に期待が持てる。

あえて言わせて貰おう。

乞うご期待――と。