なんて、優しい物語なんだろう……。

 主人公はサバサバとして女の子。とても大人びているが、まだそんなに大人ではないように感じました。彼女の反応はすごく自然で、何にも媚びていない所に好感が持てます。
 この少女がとある事情の画家と出会うことで、少女は画家の苦悩を知るのです。初めは画家に対しても距離がありますが、最後の一文で彼女の優しさがあふれ出します。
 確かに我々も緑の虫を「青虫」と言っているし、何より「大切な物は目には見えない」のです。
 そんなことを考えさせてくれる、ほっこりするお話でした。
 

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