彼の眼に映る世界

作者 白石定規

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★★★ Excellent!!!


東洋の国で邂逅した、売れっ子画家と魔女のお話。
魔女の少し突き放したような、独特の語り口が魅力的です。

最初、彼女は町の人々や画家を見栄っ張りと呼び、冷めた目で見ています。しかし、画家の苦悩と挑戦を知った時、彼に優しく微笑みかける表情が、鮮やかに浮かびました。
読了後には清々しい気持ちが残る、素敵な作品です。

★★★ Excellent!!!

 主人公はサバサバとして女の子。とても大人びているが、まだそんなに大人ではないように感じました。彼女の反応はすごく自然で、何にも媚びていない所に好感が持てます。
 この少女がとある事情の画家と出会うことで、少女は画家の苦悩を知るのです。初めは画家に対しても距離がありますが、最後の一文で彼女の優しさがあふれ出します。
 確かに我々も緑の虫を「青虫」と言っているし、何より「大切な物は目には見えない」のです。
 そんなことを考えさせてくれる、ほっこりするお話でした。