レビューの書き方

 章のタイトルを「レビューの書き方」としましたが、特に決まったフォーマットはありません。


「レビュー」と聞くと難しく感じる人もいるかもしれませんが、「感想」だと思えばいいかと思います。あまり小難しく考えず、自分が好きなように書けば構いません。


 感じたまま・思ったままを書く人もいますし、自分なりに作品を分析し、考察を書く人もいます。

 作者に向けて書かれたものも、これから読む人に向けて書かれたものもあります。


 どうやって書けばいいか迷ったら、他の人のレビューを参考にしてみるといいかもしれません。

 しかし、最終的に投稿された文章は、あなた自身の言葉、あなたのレビューです。



 ただし、問題のあるレビューは存在します。


 よく議論になるのは「作者の人格否定」や「ネタばれ」ですが、突き詰めると程度や表現の問題になるため、ここでは扱いません。

 作品を書いたのも読むのも人間で、多かれ少なかれ認識や感覚のずれが存在してしまう――このことを念頭に置いた上で誠実に書くしかないと、わたしは思っています。


 代わりに取り上げるのは下記のケースです。

 ――――――――――――――――――――――――――――

  公開されている作品のごく一部しか読まずに書かれた

  粗悪なレビュー

 ――――――――――――――――――――――――――――


 以下、「ちょい読みレビュー」と呼びますが、多くの場合はレビュー数を稼ぐために行った、やっつけ仕事の産物です。


 たとえば、あなたが苦心して書き上げた長編作品に対して、

「まだ一行しか読んでいませんが、とても面白かったです!」

 というレビューが投稿されていたら、どう思いますか?


 少し乱暴で極端な書き方をしていますが、これが「ちょい読みレビュー」のサンプル(本質)です。


 これを読まされた作者の多くは、「あなたの作品は最新話まで読む価値がなかった」と宣告されたと受け取り、レビューした相手を不誠実に感じます。


 断っておきますが、長編は読むのに時間が掛かるため、「最後まで読み終わらないとレビューをしてはいけない」ということはありません。

 また、連載中の作品に対して、作者の応援のために途中でレビューが投稿されるのはよくあることです。


 ここで言う「ちょい読みレビュー」とは、レビュアーが作品を読むために必要な時間を惜しみ、意図的・計画的に冒頭のみに目を通してレビューしたものです。

 レビューを一見しただけでは、該当するか分かりづらいこともありますが、ほとんどの場合、そのレビュアーは同様の手口を繰り返しているため、レビュー活動実績を見れば判断できます。


 現在の運用ルールに、「ちょい読みレビュー」を行ってはならないとは明記されていません。

 しかし、このようなレビューを繰り返した場合、あなた個人に対する周囲の評価が下がり、やがて作品が読まれなくなっていくことは自覚してください。



 先にわたしはレビューを「営業ツール」と位置づけましたが、相手がいる以上、「コミュニケーションツール」でもあります。

 レビューが「自分のため」なのは構いませんが、同時に「相手(作者)のため」であることを忘れないでください。


 あなたの見ている画面の向こう側にいるのは、血の通った人間です。


 自分がされたら嫌だと思うことは、できるだけ避けるようにしてください。

 これは一レビュアーであり一作者でもある、わたしからあなたへのお願いです。

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