強い女性が見せる弱さに、目が離せなくなる。

 この主人公は、強い女性だと思った。
 一人では重くてたまらないもの、おそらく地球上で一番重いものを、一人で精神的にも肉体的にも抱えて、苦しんでいる。
 しかも、「ごめんなさい」という言葉で読者の方が泣きそうになるのに、この女性は泣かないのだ。
 しかし、作中には彼女の弱い部分もちゃんと描かれていて、強い女性が見せる弱さにこそ、人間の根源的なものを感じました。

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