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概要
生きることそのものが自傷行為だ、と私は最近思う。
揺れ動くからこそ私たちは生きている。
過労により心を病んでから、希は高校時代から憧れている同級生の少女・聖に手紙を送り続けている。返事はない。お互い二十八歳。あの頃の私は違うんだよ、と言えないまま少女だった聖は若さを失い荒れている。いくつになったって、他人に弱みをさらけだすことは怖い。自分が変わっていくことが怖い。誰かから軽蔑されるんじゃないかと思うと怖い。生きていることの苦しさと、はざまに見える希望。
過労により心を病んでから、希は高校時代から憧れている同級生の少女・聖に手紙を送り続けている。返事はない。お互い二十八歳。あの頃の私は違うんだよ、と言えないまま少女だった聖は若さを失い荒れている。いくつになったって、他人に弱みをさらけだすことは怖い。自分が変わっていくことが怖い。誰かから軽蔑されるんじゃないかと思うと怖い。生きていることの苦しさと、はざまに見える希望。
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