豪快な一本背負いキャラクター小説

主人公のキャラクター造形は大変良いです。
非常に魅力的です。
彼一人で物語をぐいぐい引っ張って行けるだけの力を持った、ユニークで面白いキャラクターです。
詳しくは読んでみてください。


ただ、主人公の極めて強いキャラクターに対して、他のキャラクターたちの個性が負けてしまっているのが残念でなりません。
これはおそらく、ミツルの視点を主として書かれているからです。
三話以降は寧々の視点を主体にして書かれてあったならば、ミツルの異質さやその苦悩、発言や神秘性といった彼の魅力を、より際立たせる事が出来たと思います。



最新話読了の追記。

やはりミツルのキャラクター性が薄まってきています。ミツルのキャラクターとしての爆発力はこんなものではないはずです。もっともっと、ミツルの思いや苦悩を中心にお話を組み立て、ミツルが他のキャラクターに翻弄される以上に、ミツルの発言や行動によって他のキャラクターたちが深く心の奥まで影響されていく場面を描かねば……!
ミツルという珠玉のキャラクターが、あまりにも勿体ないです。

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