ねえ、その魚の頭、食べてもいい?すごく印象的な、懐かれたような、甘えられたような言葉。その一言で、一気に、相手のことを気にしてしまう――。飲み屋での、小さな恋の物語。すごく共感できました。
黒澤伊織です。旧ペンネームは山野ねこ。出版するときに、なんか作品とそぐわない名前だったので、重めの名前に変えました。 作風としては、社会派の小説が多いです。…
大人テイストで、現実的な恋愛もの。ですが、読み終わった後「あぁ、女っていくつになっても乙女なんだなぁ……」と思ってしまうような、そんな深みのある一作です。
経験上、三十代という年代は若くもなく壮年でもなく、心の状態も一番難しい微妙な時期だと思っています。この大きく表に出ない僅かな、しかし自身の中では大きくも取れる心の動きというものを見事に捉えてますね…続きを読む
とあるアラサー女性の恋を描いた物語。1500字の簡潔な内容と紹介文でもあるように、そのあっさりとした終わり方に切なさが高まります。アラサーと言ったら酸いも甘いも噛み分けてスマートに恋ができる…続きを読む
ある程度大人になった女性の、甘くて、でもほろ苦い。ビターなチョコを食べたときのような、少し切なくなるような読後感。でもやっぱり、恋っていいな……と思うような作品でした。男性の描写はあまり…続きを読む
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