カインの子孫
神様だよ。時間がない人は『』内は読み飛ばしていいよ。ちゃんと補足説明するから。
『漂流人になる予定だったカインはエデンの東、ノデの地に住みつき、妻を知りました。
彼女は身ごもり、エノクを産みました。
カインは町を建てていたので、自分の子の名にちなんで、町にエノクという名前を付けました。
エノクにはイラデが産まれました。イラデにはメフヤエルが産まれ、メフヤエルにはメトシャエルが産まれ、メトシャエルにはレメクが産まれました。
レメクは二人の妻を娶りました。一人の名はアダ、もう一人はツィラでした。
アダはヤバルを産みました。ヤバルは天幕に住む者、家畜を飼う者の先祖になりました。
その弟、ユバルは立琴と笛を巧みに奏する全ての者の先祖となりました。
ツィラもまた、トバル・カインを産みました。彼は青銅と鉄のあらゆる用具の鍛冶屋になりました。ちなみに妹はナアマちゃんね。』
要約:畜産業が発達して音楽家が現れて精錬と製鉄の技術が発達しました。
さて、レメクはその妻たちに言いました。
「アダ、ツィラ。よく聞け。いいか?よく聞けよ?めっちゃ凄いこと言うから耳の穴かっぽじって聞けよ!」
「早くしてください」
「あ、うん。俺の受けた傷のために一人の人を、俺の受けた打ち傷のために一人の若者を殺した!どうよ!俺人殺しちゃったんだよ!凄くね!?」
「………………うわぁ」
「カインに七倍の復讐があれば、俺には十倍、いや、七十七倍だー!」
なんということでしょう。レメクは先祖のカインよりもさらに邪悪になってしまっているではありませんか。
殺人を犯すだけではなく、殺人行為そのものを誇っていたのです。
これが、神に罪を告白しないことの結末です。
神様だよ。二度目の登場だよ。豆知識教えてあげるね。
精錬と製鉄の技術が発達したって上記で示したよね?これは驚くべきことなんだ。
歴史マニアは知っていると思うけど、紀元前二千年のアブラハムの時代がおよそ青銅器時代であり、紀元前千年頃のダビデの時代に鉄器時代が始まっているんだ。
これはノアの洪水の前のことだから、遥か何千年も昔に起こったことなんだ。
君たち現代に生きる人間は進化論の悪影響を受けているから、「昔はさぞかし原始的な暮らしをしていたんだろうな~」と思うかもしれない。でも逆に昔ほど進歩的な生活をしていたんだ。
レメクがLINEとかTwitterで「人殺したなうw」とか呟いてたら面白いね。
それは置いといて、次からはまたアダムとイヴの話にもどるよ。
話の場面移動が急すぎるって?聖書通りに書いてるんだから我慢してね。
1日約聖書 清浄院夏海 @switchge003
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