• ミステリー
  • ホラー

麻雀仲間とドンジャラをやった話+近況

先週の休日に友人たちと麻雀をしました。しかし自動卓でもない手積み。そしてメンバー内では既に熟練度が分かれていてほぼ毎回同じ順位になることから飽きが生じていました。冬なのに。

「清浄院さー、なんか面白いゲームないのー」

友人Hが文句を言います。彼は麻雀が一番弱く、恐らく私より順位が上だったのは二、三回しかないはずです。だからこの現状に真っ先に音を上げたのでしょう。
しかし家にあるのはバックギャモン、チェス、オセロ、将棋。四人集まったのにこれは勿体無いでしょう。しかし私に妙案が降ってきました。子供向けだと思って放置していたドンジャラを引っ張り出してくると皆に提案しました。これをやろう、と。

「まぁ麻雀と似てるけどさ、ガキの玩具じゃん」

お前が提案したんだろ。私はそのセリフを心に押し込めて準備を始めました。

ドンジャラは八枚+一枚で役を作る簡単なゲームです。ルールはだいたい麻雀と同じです。

ぶつくさ文句を垂らしながらもゲームはスタート。静かな部屋に牌がぶつかる音が響きます。

「リーチ!」

先制したのは友人O。恐ろしいことに一発でツモをし東一局は終わりました。

「一発はないのか。とりあえず大集合セット、一万オール」

先手を許してしまいました。なにげに彼は乗り気です。対象年齢六歳のゲームでも勝負は勝負。負けるわけにはいきません。気を引き締め直して東二局、すると今度はHがダブルリーチ(そんな役はないけど)を仕掛けてきました。安牌がない私はそれに放銃。

「ダブリー一発ノーマルセット、十五万な」

これは痛い失点です。しかもロンなので私一人が払うことに。これでトップとは三十万点の差ができてしまいました。

東三局、配牌は軽いものの打点にかけていました。そこでテンパイを崩して高打点を狙おうとした次の瞬間、またもやOからリーチ。そして仕込んでると疑いたくなるほど鮮やかな一発ツモを決められました。

「源家セット、十五万オールだ」

初期の点数は五十万点なので私は虫の息。このままでは役次第では飛びです。Oが勝利を確信しニヤけているのを見てイラっときた私は次の局、仕掛けることにしました。

オーラス、私は山を素早く積み終えるとサイコロを振りました。出た目は二。勿論狙って出しました。配牌を終えると私は理牌を始めました。

「遅いぞ清浄院。親なんだから早く切れよな」

周りが私を急かします。焦らなくてもすぐに見せてやるのに。

「ドンジャラ。びっくりセット+スペシャルセット+のび太一色。六十万オール」

あらかじめ仕込んでいた高めを披露します。友人たちは口々に「やられた」と声を漏らします。こうして第一回ドンジャラ杯は私の優勝で幕を閉じたのでした。おわり。





近況です。とりあえず四万文字は書きました。コンテストに向けてできる限り時間を作っているつもりですが他人の作品を読むのが楽しすぎてどうも執筆に集中できません。助けてください。もう明日開催ですよ。どうしましょう。
それは置いといて謝辞の方を。拙作のリツイート並びにレビュー、ありがとうございます。Twitterを始めてからかなりPV数が増えました。様々です。
カクヨムコンテスト開催中は積極的に✩、およびレビューをつけて回りますのでよろしくお願いします。ついでに私の作品も評価してくださると嬉しいです。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する