聖なる夜に、少し、思い出すだけでいいから。

まず、この作品の中の「光」を感じていただけたらと思います。
イブ、つまり夕方から夜、そして朝。これだけで「光」が大きく変化するのがお分かりいただけるでしょう。
本作者はこの「光」の波の中に主人公の心理を投影させます。すなわち、夕方……日が沈もうとしている頃は、主人公の気持ちも下向きで……といった具合です。
なので、お分かりでしょう。本作ラストで迎える「朝」の、何とまぶしいことか……!

本作はこの光の芸術を見るのと同時に「幸せとは?」についてを考えられます。

あまり多くは語りませんが、本作の主人公には、最後に救いの手が差し伸べられたな、と思います。

幸せの陰にこんな悲劇もあるかもしれません。
でも、クリスマスですから。
悲劇の底にも、温かみがあります。

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