こんな事はあり得ないが、だからこその小説。妄想の世界に飛び込もう!

ラノベの典型的な小説、だと思う。読み慣れないから、何とも言えないが。
何故そう思ったか?
まず、軽いタッチでのスピード感に富んだ展開を感じる事。冷静に判じると、急展開してない。寧ろ、大して進展してない。でも、スピード感を覚える。不思議だけど、私の実感。
次に、大袈裟なキャラ。主人公の中年男以外はオーバーアクション気味。中年男自体も、もし他の作品に登場していたら大袈裟な人物に分類すべきだが、本作品では「普通の人」の立ち位置だ。
中年男と書いたが、32歳は中年の域に入らない…と思う。でも、周囲の登場人物達が若過ぎて、中年男と書いてしまう。登場人物の若さもラノベの欠かせない要素だと思う。
止めは奇想天外なラスト。「羨ましい程の年の差婚が結末だろ?」と言われると口を噤むしかないが、それなりに奇想天外。このブッ飛べる快感を読者に味わせる為のキャラ設定だったのね、と感心すること頻り。
だから、40万字弱の長編だけど、全く疲れない。ダレて弛緩することも無い。星を掻き集めた魅力に納得です。

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