最凶の店長、頭の壊れた陰陽師、ナルシストの陰陽師が暴れる!

簡潔に説明すれば、本屋が頭の壊れた陰陽師を雇って万引き犯と戦う話です。といってもゴリゴリのシリアスではなくて、基本コメディですよ。
本来なら笑っちゃいけない万引き犯ネタですが、最凶の店長が暴走するおかげで笑いころげることができます。いいですか、最強で最凶ですよ。彼のマシンガントークから繰り出される精神攻撃は呪符より強力だし、万引き犯より邪悪な存在であります。

――しかしそんなコメディの裏では静かに陰謀がうごめいていた……みたいな本筋のストーリーも用意されているのが憎い味付けです。おかげで視点人物である暦くんもちゃんと活躍できます。後半になっていくとギャグ成分が薄れて暦くんが主人公っぽくなっていくので、期待してください。ただやっぱり店長は凶悪なままでした。最高です店長。

さて、レビュータイトルにはナルシストの陰陽師と書きました。なぜナルシストなのか? どうしてレビューで伏せているのか? その答えは知りたいかたは、ぜひ作品を読んでみましょう。

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