函館に行った主人公が現地の人と会話するだけの内容ですが、戊辰戦争の最後の場面が瞼に浮かびます。切れ長の目をした土方歳三の顔は、新撰組時代の写真で見たことがありますが、そういう人柄だったのねと、ここでも眼から鱗。歴史に興味がある方には、お勧めの作品です。短編にはMAX2つが信条なんですが、3つ付けました。
新撰組のことなんてよく知らない時に、五稜郭タワーをのぼったことがあります。この作品を読んで、ひどく無知なまま五稜郭へ行った過去の自分を殴ってやりたくなりました。真の漢が駆け抜けた道を見たはずなのに、覚えていない。今すぐにでも北海道へ行きたくなりました。
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