薬で不死となった姫君、時を超え数多の命と出会う。その心が赴く先は。

 王妃に孤児だった彼女は保護され、王家の一員となります。
 彼女は不自由なく育ち、何時しか周りを省みない姫君になりました。
 年頃となった姫君は、永遠の若さを求め、薬売りの老人から不老不死の薬
を手に入れ、不死となります。
 しかし、如来様によって40億年前へ、姫君の住む世界へ立ち返るには、
時の番人が持つサイコロを振るしかありません。


 このお話の魅力は、行った時代の生命体(原始細胞や古代生物)と意思
疎通出来る事です。
 これは姫君がいる所の生命体が、擬人化生物と言う状態にあるからです。
 この状態は、ほぼ人と同じ能力を持つと言う事らしいので、恋に落ちても
大丈夫、あんな事やこんな事もNo Problem。


 SFとしてはハードな部類に入ると思いますが、心配はいりません。
 異世界ファンタジーと同じ、難しい言葉は魔法詠唱を思えばよいのです。

 生命の生い立ちを、スゴロクにして旅をする。
 斬新で、とても面白いお話です。

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