納得するまで調べ、理論構築し、創る!

常々、異世界ものでなぜに主人公はああもあっさりと受け入れるのかと納得いかない部分があったのですが、この小説の主人公達の元の世界と変わらぬ探究心と未知へのチャレンジにとても共感できました!
受け入れる前に物理法則を調べ、言葉が通じることに対しても疑問を持って分析し、見たことのない魔法道具に飛びついて分解。
自分たちのかなり変わった常識と、いきなり放り込まれた訳のわからない世界とを自分たちなりのやり方で繋げていく手法は物語世界にぐいぐいと引き込んで行ってくれます。
その中での淡いラブストーリー的な部分も可愛いです。

エピローグに続編ありな香りがしたので楽しみにしています。
理屈っぽい理系男子と理系女子の、理屈や理論では割り切れない恋愛というものをどうするのかと言うところにも興味ありますが、やっぱり物語の初めと同じように高専生ならではの変人っぷりを中心にしたストーリーが繰り広げられることを期待しています。