文章力はさすがの一言です。主人公の二人もとても魅力的なキャラクターで、このまま短編で終わらせるには勿体無いと感じる作品です。
短編ならではの魅力を堪能させていただきました。これで長編や続編、などと言ったら、魅力は一気に失せてしまうでしょう。では『短編ならではの魅力』とは何なのか? ということになりますが、『余分な前後設定がいらない』ことだと思います。それ故に、著者の描きたいことをピンポイントで著せることかと。このお話の場合、簡単にテーマを言ってしまえば『叶わぬ恋の切なさ』だと思うのですが、前述の『ピンポイント』が「これでもか!」と思うほど見事に押さえられており、大変感銘を受けました。
彼女の可愛らしさといい、小説の切なさといい…かといって、最後の最後まで希望を絶やさない巧みな締め。最高です。途中、主人公の招待に気付いた私でしたが…そんなのは関係ありません。とにかく本当にラストが良かった、です。なんというか、ここで終わりだからこその物語だと思うのですが、それでもなお続きが欲しくなってしまいます。
すごく丁寧でしっかりした文章で、ストレスなく引き込まれました。狐が大好きな私は、まずタイトルに惹かれました笑の、ですが、それも忘れてしまうくらいとても祭りの描写が良くて。悲恋で終わるのかなぁ、と思ったら、まさかのオチ。思わずもう一度読み直してしまいたくなります。素敵な作品を、ありがとうございます。
とても面白かったです。短いにもかかわらずきちんとした話の流れ、お転婆でありながら一本芯の通ったヒロインの描写、驚きの締め。短編のお手本のようなお話だと思います。ヒロインの可愛さが伝わりました!いいお話ありがとうございました。
余韻が残ります。この後のストーリーに思いを馳せてしまいます。人によって、オチはある程度読めるかもしれませんが、とてもいい雰囲気が醸し出されています。穏やかな気持ちになれます。是非お読みください。
文章が秀逸で、物語に引き込まれます。悲哀で終わるかに見えた恋も最後希望が生まれる、意外な事実とは
多彩な語彙によって紡がれる、懐かしくもある原色の風景。切ない情景から、一気に盛り上がるラストまで、大変楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
お祭りは、神様粋なはからいをする場所
そう思ったが、私が住む地域はすでに冬間近。どこかでやっていたとしても、 ふ…… 浴衣の美女と出会えるなんて事は、時季外れで無いだろう…… 願わくは、あと二ヶ月早く出会いたかった小説である。 ん? レビューになってない? キツネと美女とお祭りと淡い恋心の物語が好きならば是非オススメです。 あ、少しだけまじめに。 非常に詩的でやわらかい表現の文体です。ラノベにありがちな読むのに悩む感じや表現を使っていなかったのが、世界観とマッチしてとても良かったです。