これは書籍化希望!!

 ゆずりは先生の存在はpixivで行われていたミライショウセツ大賞のときから知っていましたが、先生の書かれた作品をきちんと読んだのはこの恋愛小説コンテストが初めてでした。
 ミライショウセツ大賞に応募されていた作品を冒頭だけ読んだことがあるのですが、とにかく上手いと思ったのが先生との出会いだったと思います。
 その後は賞もとられてプロ作家として次々に本を出されるのではと思ったのですが、ミライショウセツ大賞で賞をとった作品を除き、先生の作品が本になることはありませんでした。
 他のミライショウセツ大賞で賞を受賞した方が続編を次々と出す中、どうして先生の本だけが出されないのだろうと疑問に思うこともありました。
 今回、この作品を読んでその思いが一段と強くなった次第です。売り上げが大切なのは分かりますが、先生の本が他の受賞者の方と比べて売れてないとは到底思えません。こういうことは書いてはいけないのですが、受賞された方の作品をいくつか読んで純粋に上手いのは先生の本かなぁとミライショウセツ大賞の作品を読んだ当時に思ったものです。
 正直言って、他の先生たちの作品は少し文章が読みにくかったり、設定が雑だったりと冒頭から引っかかる部分がいくつかあり、ブラウザバックボタンを早々に押してしまう状態でした。そんな中、上手いなこの人っと思ったのがゆずりは先生の作品でした。といっても最後まで読んでいないから何とも言えないのですが……。
 先生の他にもカクヨムでは出版経験のある作家さんが大勢活躍しています。そんな作家さんを見かけるたびに、どうして力量のあるこの人たちを使わないのだろうという疑問を抱く自分がいます。
 紙の本を出したいという夢は、小説を書く人だったら誰もが思い浮かべる夢だと思います。でも、同時に新人賞をたくさん開催して新人さんを見つけるよりも、力のある作家さんに新作を書いてもらった方が出版業界の雇用も安定するし、質のいい紙の本が大量にでいるのではと思ってしまう自分もいます。
 何だか、作品のレビューとはかけはなれたものになってしまいましたが、この作品は書籍化する価値が充分にある素晴らしい恋愛小説だと思いました。
 

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