第7話 書を捨て、スマホを捨て、街へ出ましょう!

 もし、あなたが、SNSを覗く時間の半分でいい。

 ネットをカチカチする時間を何か他の有効な時間に使うことができたなら…。


 ツイッターやブログ。

 スマホの利用時間を執筆時間に充てることができたなら、おそらく完成作品の数は劇的に向上するでしょうし、もっと充実した創作活動を送れるのではないでしょうか?

 

 人が1日で消費できる時間、キャパシティーは決まっています。

 あれもしなければいけない、これもしないといけない。


 もし、あれもこれも、手広く手を出しすぎているのだとしたら、あなたは能力的な問題でなく、キャパシティーの問題で、きっと良い作品を上梓することができなくなっている。


 物事を処理する能力には、時間的な余裕、体力的な事由、精神的な状態の維持等、様々な条件が複雑に絡み合うといいます。なにかを成し遂げたいのなら、やはり優先順序を組み直すべきで、無駄な労力、労力に見合わない作業は、極力、削るべきである。


 スマホを覗く時間を仮に2時間削れば、2時間まるまる、創作の時間に費やすことができるわけで、テレビを鑑賞する時間を1時間短縮するだけでも、合計3時間の時間的な余裕ができる。

 

 多くの学生、社会人にとって、スマホは現代の生活必需品であり、癒やしの道具といえる。


 朝の通勤時、昼食時、食堂やレストラン、風呂から出た、寝るまでの僅かな時間でさえ、スマホは手放せない必需品であり、コミュニケーションのツールと言える。


 寝床に入るまで、一体、何回、スマホのクリアガラスを眺めるのか、1度、数えてみたくなります。


 誰もがスマホで時間をつぶし、寝るヒマを惜しみ、LINE、フェイスブック、メール、ツイッターに没頭するのは、なぜなのでしょうか? 


 個人的に考察してみたところ、楽しいからSNSに固執するわけではなく、単なる暇つぶしか、それがタバコのように常習化し、習慣化しているだけのような気がします。


 習慣は、やがて強迫観念に変わり、これがないと精神的に不安定になってしまう重度の依存状態を創り出す。


 アルコールや、ギャンブル。

 セクロス依存症のような状態と同じで、それがやがて脳を支配下に置き、コントロール制御不能の状態を造り出す。


 それら、SNSに関する消費時間を時系列に書き出してみると、莫大な量の時間がネット上で奪われている計算になり、自分は精神異常ではないかと思えるほどの危機感に変わる。


 依存症というと、ギャンブルやアルコール、性交渉だけが、大きくマスコミで取り上げられますが、ところがどっこい、ネット依存、スマホ依存も、それに負けないくらい、パンピーの脳に増殖していると言われています。


 SNSなどへの依存は、単なる時間の消費に限らず、視力の低下を生み、次いで思考力の低下、無気力さの到来、だるさの継続を生み、無理な姿勢での閲覧、体力的、心理学的に、かなりの負担を脳に強いるのではないかと疑問を持たれている。


 以前、中学生や高校生が、学業そっちのけで、LINEやメール、ブログ、2ちゃんねるの反応が待ちきれず、日に何度も、いや、5分間に30回も40回も、スマホを覗くといっていましたが、これは彼、彼女らが異常だというわけでなく、広く一般的な人達が陥る依存症の兆候なのです。


 時間や場所、状況。

 俗に言う、TPOを使い分けできれば、それはそれでまだいいのでしょうが、SNSというものは扱う人間、時、場所を選ばない。人を虜にし、クレイジーにし、やがて廃人の一歩手前まで人を追い込むと言われている。


 個人的な見解になりますが、ギャンブルと一緒で、1度、その状態に陥ってしまうと、SNSを覗く習慣が体に染みついてしまって、なかなかその状態から抜け出せないと誰もが言う。


 自分を含め、ネット依存症の多くは、この世に五万といる印象が強く、至ってノーマルな学生や社会人が、少ない余暇の大半をSNSに費やし、無駄な時間に振り回され翻弄されているのが現状でしょう。


 ネットに繋がっていないと何か不安で、彼女や彼と過ごす人間本来の営みより、バーチャルな2次元での世界を優先し、身を置いてしまうのは、不幸中の不幸といって間違いない。


 人間本来の営みから掛け離れ、それが晩婚化を生み、やがて恋人のいない生活が当たり前のような錯覚を抱かせる。これでは人間的に成長しないし、人間としての幅が広がらず、偏った精神回路を構築してしまうことになる。


 短時間に何度もスマホを覗いてしまう人は、1度、自分を観察した方がよいように思う。これはもう依存症の末期症状で、無意識に時間を浪費する、ルーティーンのようなものに陥っている可能性が高い。


 もしもこの時間の、半分でいい。

 いや、3分の1でいい。


 これらの時間を創作活動の時間に有効活用できたなら、あなたは素晴らしい作品群をカクヨムや、電子書籍のプラットホームに並べることができると思うし、プロの作家のように、書くことだけに没頭する自分に出会えるだろう。


 さあ、まずは【書を捨て、町へ出ましょう】。

 そして次いで、【スマホを捨て、街へ出ましょう】。


 人間は煩悩のあるうちは、森羅万象、すべてがうまく運ばないデメリットを体感するようできている。けれど裏を返せば、煩悩が人間を成長させることも否定できますまい。


 さあ、【書を捨て、町へ出よう】。

 スマホを捨て、街へ出れば、なにか新しい出会いが生まれ、そこから創作のネタが転がり込んでくるかもしれません。

 

 みなさまに、ささやかですが暖かい、素敵なプレゼントが届けられますように。

 そして心が愛で満たされますように。

 心に勇気が湧くことを願って… 、オールウェイズ。


 それでは皆様、カクヨムでお会いしましょう。

 レビュー、感想、お待ちしておりますね。

 シーユー。

                 婆雨まう

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