シン・グンマ

作者 北乃ガラナ

109

46人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

「栃木県民はみなごろし」なんでー!!?
世界は大混乱に陥った。私の頭も大混乱に陥った。

大海嘯のごとく世界を覆いつくしていくグンマ—の密林。グンマ—兵の脅威。事態は緊迫していた。

逆らえば、不思議な力で死ぬことになる。
多くの者が、不思議な力で死ぬことになった。

悲痛な事実。

その一文。




なのに何でこんなに可笑しいのー!!?



そうだ、グンマ、行こう。

★★★ Excellent!!!

世界はグンマーの恐ろしさをまだ知らない。

本作の内容はこの一言で伝わると思います。緊迫感溢れる文章と第三者視点からの冷静な文章。ナショナルジオグラフィックやヒストリーチャンネルで放映されていそうな感覚がありました。え?これコメディなんですか?アッハイ。大統領が戦闘機に搭乗するシーンは、まさにハリウッド映画のインデ〇ンデンス・デイを連想させる熱い展開。台詞の節々からも名作からパクr……インスパイアを感じることの出来る作品です。『科学万能はおなじ人類の間でだけ通じる、ローカルルールでしかなかったことに気づくのが遅すぎた(本文引用)』などの心に突き刺さる名言も詰まっており、是非気軽に読んで頂きたい。いや、気軽に読んでいいのだろうか。それよりも、気軽にオススメしてもいいのか……

……そうだ。グンマーに行こう。

★★★ Excellent!!!

この作品は、勇敢なるグンマー兵の偉功を忠実に描いておられます。
そして同時に、これより起こりうる未来を預言した文献でもあるのかもしれません。となれば作者様は、偉大なるグンマーシャーマンとなる素質の持ち主であられるのだと思います。

人類よ、知りなさい。グンマーの叡智を。
人類よ、畏れなさい。グンマーの威光を。
そして、讃えなさい。グンマーの繁栄を。

……そして、せかいは――。


※このレビューはフィクションです

★★★ Excellent!!!

作者のガラナさんは軽快かつマシンガンコメディの名手の一人だと思っていましたが、まさにその技をいかんなく発揮した破壊力抜群のコメディーです。
今回は短編のボリュームではありますが、グンマ国の異形さ、歴史の歩み、彼らのもつ矜持などなんとも奥深い物語となっております。
しかしその大作ぶりを感じさせない、軽快なコメディー要素と語り口は鮮やかで、あっという間に読み終えてしまいます。
そして読後に訪れるカタルシスにも似た理想郷の建国……

……と書いてみましたが、あらすじは大体あっていると思うものの、作品内容はだいぶ違います。
なにが違うかというのは読んでみてください。
大丈夫!面白いですよ!

★★★ Excellent!!!

地球最後の秘境、グンマー。その戦士3000人が世界を征服する物語。

彼らに逆らう者は国土も家も、男も女も等しく蹂躙され、この世から消える。あとに残るのは、わずか三日で数十メートルもの高さに成長するグンマーの密林のみ。もしグンマを兵器で攻撃しようとすれば不思議な力で死ぬことになるだろう。

不思議な力を恐れよ。不思議な力の前にひれ伏すのだ!

グンマーよ永遠なり!
(県民にあらず)

★★★ Excellent!!!

一見すると森が溢れ、川が潤う自然豊かな大地にも見える場所、グンマー。だが、その一方でグンマーには数多くの大いなる力が眠っていると言う側面もあると言われています。
トミオカと呼ばれる場所にあるという最先端の工場、ウスイと言う名の峠を越えるために導入された最新技術を用いた交通機関……それらのテクノロジーを秘めているというグンマーがもし何らかの形で牙を剥いたならば……。

未開の地と馬鹿にしすぎると、とんでもないしっぺ返しを食らうかもしれない……と言う教訓があるのかもしれませんしないのかもしれない、とんでもない短編作品です。

★★ Very Good!!

まずはグンマー研究者のわたしが、このファイルに出会えたことを神に感謝したい。グンマーという人智を超えた存在に畏怖と尊敬が入り混じる複雑な感情に支配されながらも、わたしはグンマーの民がこの密林のなかで静かに暮らすことを望んでいる。
だが、しかし──グンマーはやがて世界に打って出るだろう。まずは宿敵トチギを狩に来る。そう、この予言書にあるように世界はグンマーにひれ伏す。
気温五十六度、わずか三日で成長する草木。そんな世界に生きる彼らは我々一般人類とは別の進化を辿ってきたことは、すでに学会でも証明されている。
そうか、この書を印した者はきっとグンマーのシャーマンに違いない。それに気づいたとき、わたしには不思議な感情が沸き上がってきた。
「世界はグンマーになる」
それを美しいと感じる自分がいた。