家族番号301:ミレイ

○外見

・身長一メートル四三センチ。スリーサイズは78・57・82。

・鳩尾部分に漢数字『三〇一』をモチーフとしたタトゥーが刻まれている。

・胸に髑髏の印刷された黒いタンクトップ着用。ただし、ちょうど鳩尾から下辺りまで破かれており、臍を常に出すスタイルになっている。下半身にはジーンズ生地のホットパンツを着用。後ろから見ると、尻の割れ目が若干見えている。

・タンクトップには大量の安全ピンがついている。単なるファッションで特に用途は無いのだが、「見えちゃったら恥ずかしいから」という理由で、戦闘時はこれで皮膚と服を留めているという実用的側面もある。死者なので痛くない。

・耳にはピアスをつけている。まだ慣れておらず、つけるのも外すのもモタモタしてしまう。

・これらの服は先生から買ったもの。元々は囚人服めいた小汚くダサい服を着ていた。死体として発見された時、着用していたものらしい。

・陰毛は飢えてもらっていない。


○武器

・背骨を伸ばしたような骨の尻尾。自分の身長よりも長い。

・先端はサソリのように鋭く、刺すこともできるし、鈍器としても使える。また、自分の体重を丸ごと支えることができるほどの強度を誇る。骨に似た質感の何らか別の素材が使われている可能性が高いかもしれないが、本当のところは先生しか知らない。

・ちなみに尻尾は性感帯である。怪物に挿し、中でぐしゅぐしゅと動かすと気持ちいい。


○性的嗜好

・性行為は恥ずかしいものだと思っている。が、いけないと思いつつも、段々とその気持ち良さに夢中になってきている。

・実は巨乳が好きで、尻尾を巨乳でパイズリしてもらうととても興奮するし、巨乳のお姉さんのおっぱいを吸うと非常に気持ちが落ち着く。

・セックスにおいては未だ積極的になれず、お姉様達からメチャメチャにされることが多い。が、性的衝動が高まると、相手の膣に尻尾を挿入してガンガン犯すという側面を見せることもある。今後の成長に期待。


○性格

・一人称は「私」。基本的に他者は名前で呼ぶことが多く、代名詞はあまり使わない。純粋で繊細な、少女のような性格。無論、『家』の者全員が元から享楽的生活を送っていたわけではないのだが、それにしてもここまでピュアな娘が来るのは珍しい。

・異形殺し、酒、博打、そしてセックス……享楽に塗れた死者の暮らしに、いくら浸ってもどこか罪悪感を持ち続けている。メタルの良さもあまり分かっていない。が、日々そちら側の価値観に順応していく自分に気付き、時々怖くなる。

・現在のところチームを組んでいるわけではないが、『お姉ちゃん』であるモモと共に狩りを行うことが多い。死者の本能的なものとして、殺戮は気持ち良く感じるようにできているため、ミレイも当然異形殺しに快感を覚える。慣れねばならぬと理解してはいるし、事実少しずつ慣れてきてはいるが、嫌悪感が消えたわけではない。

・だが、その内側に秘められた狂気的部分に、モモは少しだけ気付いている。4号とのセックスの際、あれだけ性に消極的だったミレイは狂ったように4号を犯し、そして翌日一日は4号とのセックスのこと以外考えられなくなっていた。そして、その為ならば躊躇なく異形生物を血祭りにあげた。そこには殺しを嫌悪する彼女の姿は無い。理性の枷が外れると際限なく突っ走る、そういう部分があるとモモは理解している。

・おだてられると舞い上がってしまう部分がある。それを一瞬にして看破した悪魔的ギャンブラー・ハレは、巧みな誘いでミレイをギャンブルに誘い、モモ共々借金地獄に叩き込んだ。ハレのハードな『お使い』をクリアすることで借金は無事返済したが、それ以来、ミレイは絶対に博打は打たないと決めている。むしろアレほどの仕打ちを受けて、モモがどうして博打を続けられるのかまるで理解できない。

・個人霊安室は持っていないが、ほとんどの夜をモモの部屋で過ごしているし、ほぼ毎晩モモとセックスしている。キキ、トワ、イロハ、その他性欲旺盛な女がそこに加わることも多く、大抵はふたりがかりで苛められる。ただしイロハはネコ寄りなので、その時はモモがふたりを苛める形になる。


○『ルール』

・現在のところ、他の娘にあるようなこだわり行動を自分に見出してはいない。が、死者は生前の何らかに基づくこだわり行動を繰り返す傾向にあるので、ミレイにも恐らくそれはあるのだろう。


○人間関係

・一般的な娘達

あのモモの妹というだけでかなり珍しがられる。ひとりでいるところを捕まえて、モモについてアレコレ聞き出そうとする者も少なくない。『家』のやり方に染まっていない彼女を可愛らしく感じている者も多い。段々と汚れて行く姿を見るのは、心地良いものだ。尻尾や触手といった器官を持つ女には一定の需要があり、当然ミレイがセックスの誘いを受けることもままある。モモはその度に「逆に向こうを失神させてこい」と言い放つ。

・モモ

お姉様。結構スパルタだし、刺すような発言も多いし、意見も一致しないことがしばしばあるが、実は常にこちらに気を遣ってくれていることは理解している。モモのことを甘えていい、頼っていい存在としてある程度信頼しているのは間違いないだろう。同時に、モモが何か心の中に重いものを抱えていることにも段々と理解していく。悩みや辛いことがあるなら、自分にも話してほしいなと思っているが、そういうことを言うと「生意気」と叱られる。ちなみに、ミレイの性器を初めて触ったのも、初めてイかせたのも、初めて失神させたのも、モモである。モモの性的タフさに、ミレイはまだついて行けない。

・シオン

モモの妹ということで、シオンはミレイに対しやたらと尊大な態度を取る。はじめ困惑していたミレイだったが、とある一件を受け、シオンに触手持ちの先輩として尊敬の念を抱くようになる。シオンは完全に調子に乗り、勃起時のペニス並みに誇張された武勇伝や『ヒーリングナイト』の伝説を語って聞かせている。ミレイは完全にそれを信じてはモモに呆れられている。

・ヨミ

面識はないが、モモの更に『お姉ちゃん』ということで、噂だけはよく聞く。モモに彼女の話題を出すと不機嫌そうにするので、必要が無ければ出さないようにしている。

・フォーク

ヒックと共にミレイを自分達のチームに誘ったが、結局断られた。物腰丁寧だが、今でも怖い人だと思っている。

・コーマ

シオンからよく話だけは聞く。

・コロ

ミレイをチームに誘い、一度実際に狩りにも出かけたが、結局断った。以降も勧誘はしばしば続いている。

・キキ

キキもシオンと同じく、モモの妹というだけで姉貴面をしたがる。ミレイは元々モモからキキの悪評を聞いていたが、同時にモモと交際しているとも聞いていた。後にその事実は両方から否定される。キキに半ば騙されるような形でフィストファックに持ち込まれたので、しばらく苦手な時期が続いた。行動を共にし、彼女の様々な側面を見るにつれ、その評価を改めていく。

・ハレ

最初は優しいお姉さんだと思っていたが、今は恐ろしくて近付けない。もう博打はしない。

・トワ

トワは、ミレイのことを異様に可愛がる。いつも狂気めいた言動を繰り返しているが、何故かミレイの前では正気寄りになることが多い。ミレイも徐々に甘えていいお姉さんのように感じだす。彼女と二人きりで行動することもままあり、周囲からは「アイツと交流できるとは流石モモの妹」と感心半分、ドン引き半分で見られている。ちなみにミレイの初体験は、モモとトワの性器と尻尾同時責め形式による3Pであった。ミレイの尻尾の童貞を奪ったのは彼女。ふたりだけでセックスすることも時々。

・イヅル

モモから話を聞くことはしばしばあるが、直接話したりしたことはない。イヅルの話をする時のモモは、なんだかいつもと違う顔に見える。

・ヒック

ミレイの友達。心身共に健康な死者であるため比較的付き合いやすいが、彼女のチームに入ることだけは拒否した。体の関係は持っていない。

・イロハ

モモのセフレのひとりとして認識しており、3Pもしたことがある。モモとは別の意味で言動が独特なので、対応に困ることが多い。狩人としての腕には尊敬を超えて若干の恐怖を覚えている。イロハはミレイに比較的好感情を持っているらしく、ミレイの尻尾をしばしば触りたがる。イロハはとてもおっぱいが大きいので、ミレイは一緒にいるとつい気になってドキドキしてしまう。

・トグロ

ミレイが『家』に来て最初に迎えた朝、いきなり目撃したのは彼女とニクミのセックスだった。それが縁となってか、しばしば共に飲んだり、3Pをしたり、時には狩りに行ったりもする。家族番号はミレイよりかなり小さいトグロだが、先輩といった感じではなく、むしろ友達に近い。気前がいいのでよくミレイに酒をおごってくれる。

・ニクミ

ミレイの友達。トグロと共にしばしばミレイをいじってくる。ミレイにしばしば恋愛を説いてくる。「愛する人がいるって、最高のことよォ。トグロのことを思うだけで、いくらでも頑張れるもの。なんでみんな変に思うのか分かんなーい」とはニクミの談。モモからは一笑に付された。

・ママ

ママは優しい人だと思っているが、本当のお母さんと思うにはまだ抵抗がある。ママは勿論みんなが大好き。モモに相談し辛いことは、ママに相談することもある。ママを見る度、初めて家で目覚めた時に彼女が飲ませてくれた母乳を思い出してしまう。

・先生

ミレイにパンクめいた服装をさせた張本人。しばしばそのセンスについていけず困惑してしまう。しかし感性は比較的ミレイと近いため、「アンタも色々大変だネ……でも慣れるからサ……」としばしば同情される。

・メイド達

喜んでセクハラされに行く彼女らには、しばしば困惑させられる。優しくセックスしてくれた4号に恋をしてしまった事件は有名。今でも会う度ドキドキする。恋心は完全に消えたわけではないらしい。

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ゾンビ名鑑(『百々百々駄惰堕』より) 黒道蟲太郎 @mpblacklord

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